IME(インプットメソッドエディタ/輸入法)

中国語の文法は日本語のようにはっきりしていないから、入力はずっと問題です。
台湾で一番よく使っているIMEは「注音」です、これは漢字の読み方によって入力する方法です。「注音シンボル」は日本語で表現し難いので、ここでは中国語使ってるピンイン*1で表現する。大体こうのように入力します。

我  喜  歡    早   安 少    女  組  。
wo3 xi3 hwan1 zao3 an shao4 nv3 zu3

問題になったのは、同じ読み方の漢字は非常に多い。たとえば、xi3だけで37個(WinXP新注音の結果・簡体字も含む)。これは自分で正しい漢字を選ばなきゃいけないので、かなりややこしくて、タイプがスピードアップできない原因です。
もちろん、解決策があります。それは人工知能を注音IMEに組み込んでいる「新注音」「自然」「漢音」などのIMEです。
xi3までタイプするとき、「洗」が出るかもしれませんが、次のhwan1を入力すると、二つの文字を自動的に「喜歡」に変わります。日本のMS-IMEかAOKみたいですね。選ぶ必要がある文字が少なくなります。
実は私もずっとこの「新注音」を使っていました。しかし、これも二つの欠点があります。
一つ、中国語の文法はあいまいであること。プログラムでどうやって凝っても、判断しにくいところがあります。たとえば、「的」「得」「地」。この三つの助詞は全部deを読みますが、使い方も似ている(はっきり言うと、話すときはあまりこの3つの文字の区別を意識していない、書くときだけ区別します)。「在」と「再」も。これらの文字はまだ選ぶ必要が高い。
二つ、台湾マイクロソフトが作ったこの「新注音」、実は実装はタコです。文字が小さくて見にくかったり、常用の文字は最後に行ったり、CPUに対する負担が高くて反応が遅かったり、バージョンが新しければ新しいほど使いにくくなったり、・・・・・こんなIMEです。
 
最近いつもこのIMEのせいでムカつくしている。だから今ほかのIMEを勉強しています。それは「拆字」系のIMEです。「拆字」というのは、文字を何個の部品が組み立てたものとして、順番に部品を書いていく入力方法です。有名のは「倉頡」「大易」「嘸蝦米」など。
私が練習してるのは「嘸蝦米」で、同じ文字列を入力する場合は、

我 喜   歡  早  安  少 女 組  。
IX YORO UIN DJJ NGX SP GX DME

「注音」よりは短いだけではなく、英字四つだけで、全部の漢字を表示は可能、しかも同じ綴りを使う確率は意外に小さい。問題は、この部品(書き殴り)は覚えなきゃならない、たとえば士はY・口はO・サはR、だから「喜」は「YORO*2」など。*3
よく練習をしたら、「嘸蝦米」で一分間に200個の漢字を打った記録があったらしいですが、一日の練習をたって、今私は一分間に10文字も打てない。最初は漢字の分解ポリシーに迷ってたけど、今は違う、実は分解できるようになったが、漢字の形がなかなか思い出せないケースが多い(苦笑)。大学四年間に、宿題などを全部パソコンで作った結果、書き方の忘れた漢字が多くなったみたいです。
これからは根性との戦いです。「嘸蝦米」を上達するのか、また「新注音」へ逃げて行くのか・・・・・乞うご期待(おい)。
 
・・・しかし、アルバイト(本の翻訳)の締め切りが迫っているこのとき、新しいIMEを練習するのは正しいですか。

*1:正式名称は「漢語拼音」

*2:おじゃマ〜ルシェ紺野です!よろ〜〜(寒)

*3:この「嘸蝦米」の分解ポリシーは実に面白い。たとえば、「娘」は「GADK」、なぜなら女はGirlなのでG、Aは点、艮は「日(Day)とK」に似てる。